河川工事の事例紹介
斐伊川放水路大島地区地盤改良工事(2012年度)
変位低減型深層混合処理(CDM-LODIC工法)において、通常の改良杭先端処理に工夫を加えて、先端部の撹拌回数を増やしました。また、空打部に少量のセメントスラリーを噴射させて、施工基面の地耐力を強化し、長尺な改良杭でしたが、地盤改良機本体の安定性を向上させ、鉛直性の良い高品質な改良杭の施工ができました。
また、近接構造物の中電鉄塔(知井宮高松線14号鉄塔)の基礎杭に工事による影響を与えないように、変位吸収孔及び緩衝孔削孔などを行い、変位低減対策しながら施工しました。鉄塔内にある地中傾斜計を計測・監視しながら施工を行い、無事に完成させることができました。
斐伊川放水路新内藤川低水護岸外工事(2009年度)
鋼矢板打ち込みに際して、地元の方々から振動が出るのではないかと心配されていたため、鋼矢板の打ち込みを油圧圧入機(無振動型)に変更しました。
排水機場建屋の撤去時は、最初に油の抜き取り作業を行いましたが、既存の機械設備に油が残存している恐れがあり、吸水槽入口に油吸着材(マット状のもの)を設置し、油の流出に配慮して施工しました。また、河川内の鋼矢板での締切に際しては、締切鋼矢板のセクション(繋ぎ目)に止水材を塗り水の侵入を最小限に防ぐことで、確実に水替作業を行い工期内に作業を終えることができました。
表彰年度 | 表彰者 | 表彰対象 |
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2019年度 | 島根県出雲県土整備事務所長 | 赤川 県単河川維持修繕工事 |
2017年度 | 島根県出雲県土整備事務所長 | 赤川 防災安全交付金(広域河川)工事 元宮南橋下部工 |
2009年度 | 島根県出雲県土整備事務所長 | 十間川広域基幹河川改修工事第1期 |
2007年度 | 国土交通省中国地方整備局 出雲河川事務所長 | 斐伊川放水路残土処理場整備工事 |
2005年度 | 国土交通省中国地方整備局長 | 斐伊川放水路境島低水護岸その2工事 |
2004年度 | 国土交通省中国地方整備局 出雲河川事務所長 | 斐伊川放水路古志橋撤去他工事 |
2003年度 | 国土交通省中国地方整備局 出雲河川事務所長 | 斐伊川放水路神門堤防工事 |
2001年度 | 国土交通省中国地方整備局長 | 斐伊川放水路古志堤脚水路他工事 |
1999年度 | 建設省中国地方建設局長 | 斐伊川放水路新内藤川護岸工事 |
1997年度 | 建設省中国地方建設局長 | 崎屋水路その2工事 |
1996年度 | 建設省中国地方建設局 出雲工事事務所 | 境島堤脚水路工事 |
1994年度 | 建設省中国地方建設局長 | 船津第2堤防工事 |
道路工事の事例紹介
(一)十六島直江停車場線 西代橋 防災安全交付金(橋梁耐震)工事 (2023年度)
大規模地震時に橋の倒壊や落橋を防止することを目的として、既存の床版補強(炭素繊維シート接着)をし、橋梁としての機能確保を行う工事です。
橋梁全幅員が6.0mと狭く、片側交互通行規制を行いながらの作業でした。十六島直江停車場線は交通量が非常に多い路線で通学路もあり、工事期間中における第三者災害の防止のために朝・昼・夜と必要に応じて交通誘導員配置人数の調整を行って交通の円滑化を図ることにより無事に工事を完成させることができました。
また、子供みまもり隊を結成して児童の通学途中での事故防止に努めました。
令和3年度国道9号小田地区災害復旧その2工事 (2023年度)
一般国道9号小田地区において、令和3年8月18日に発生した大規模地すべりのため、応急復旧後の同年10月18日より終日片側交互通行となっていた箇所の本復旧工事です。
大規模地すべり発生個所のため、伸縮計・雨量計等によるリアルタイム計測が行われる中での作業であり、基準値を超えた場合、一般車両通行止め・作業中止となる施工条件でした。また、法面工事は国道9号とJR山陰本線に挟まれた狭隘な箇所であり、国道復旧作業と地すべり対策作業の両立が求められました。
当工事ではJR近接工事の資機材運搬にモノレール工を提案し、国道復旧工事と法面工事を両立させて、工期内での国道9号2車線開放に尽力しました。
十六島直江停車場線 西代橋 防安交付金(橋梁耐震)工事 第3期 (2022年度)
出雲市西代町から斐川町原鹿地内に架かる西代橋の延命を目的とした床版補強工として、床版上面を炭素繊維ストランドシート工法での施工及び、伸縮継手の取替を鋼桁の腐食を防止するために、二重止水構造の伸縮装置の取替を行いました。
伸縮装置の取替においては、後打ちコンクリートの乾燥収縮・ひび割れを抑制するために、ポリプロピレン製の炭素繊維をコンクリートに均等分散し性能を向上させました。
また、工事施工に伴う通行規制で発生する渋滞時に、付近の通学路を迂回路として通行する車両が多くなることが想定されたので、児童の登校時に交通事故防止対策として迂回路区間の子供見守り活動を行いました。
令和2年度出雲湖陵道路三部地区改良第9工事 (2022年度)
山陰道湖陵インターチェンジ(仮称)設置に伴う県道湖陵掛合線および簸川南広域農道の切替工事です。
複数回の切替および工期内工期がある中での施工であり、工期短縮および第三者の安全確保をする必要があったため、簸川南広域農道の事前嵩上げの提案や道路標示の提案などを行い、工期を遵守しつつ第三者の安全を確保するため尽力しました。
(一)十六島直江停車場線 西代橋 防災安全交付金(橋梁耐震)工事 (2020年度)
繊維シート接着)をすることにより、橋梁としての機能確保を行う工事です。
施工においては、橋梁全幅員が6.0mと狭く片側交互通行規制を行いながらの作業でした。十六島直江停車場線は交通量が非常に多い路線であり、また通学路もあるため工事期間中における第三者災害の防止のために朝・昼・夜と必要に応じて交通誘導員配置人数の調整を行い交通の円滑化を図ることにより無事に工事を完成させることができました。また、近隣通学路もあることから、子供みまもり隊を結成して児童の通学途中での事故防止を図りました。
出雲湖陵道路常楽寺第1高架橋下部第2工事(2019年度)
コンクリート構造物の品質向上に努めるため、外部足場を防風シートで囲い直射日光を遮ると共に、風を遮断して養生期間中の急激な乾燥を防ぎ、コンクリートの養生管理を徹底しまし。
工事現場が交通量の多い県道直近であったため、現場周囲を仮囲い柵で覆い、第三者の進入を防止して第三者災害の防止に尽力しました。
静間仁摩道路大国地区地盤改良工事(2017年度)
スラリー攪拌の施工に、高品質低変位型の工法である大口径機械攪拌深層混合処理工法のRASコラム工法を採用し、周辺地盤や近接の住宅に与える影響を最小限にとどめることに尽力しました。
また、深層混合処理は材料(セメント)の搬入が頻繁にあるため、地域住民への負荷が大きくなりますが、『こうじだより』を毎週配布することにより、工事の進捗や安全性を逐次伝えるなど、地域コミュニケーションに努めました。
表彰年度 | 表彰者 | 表彰対象 |
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2018年度 | 国土交通省中国地方整備局 松江国道事務所長 | 静間仁摩道路宅野地区改良第2工事 |
2015年度 | 国土交通省中国地方整備局長 | 仁摩温泉津道路馬路地区改良第6工事 |
2013年度 | 国土交通省中国地方整備局 松江国道事務所長 | 尾道・松江自動車道大吉田第10改良工事 |
2012年度 | 国土交通省中国地方整備局 松江国道事務所長 | 仁摩温泉津道路湯里高架橋下部第2工事 |
2008年度 | 国土交通省中国地方整備局長 | 尾原ダム北原線付替その2工事 |
2006年度 | 島根県出雲県土整備事務所長 | (一)出雲インター浅柄工区新世紀道路(改良)工事 |
2002年度 | 国土交通省中国地方整備局長 | 斐伊川放水路崎屋橋取付工事 |
1996年度 | 建設省中国地方建設局長 | 八神国道付替工事 |